こんにちは、ザキです。
今回は、11/26・27に開催された「THE IDOLM@STER CINDERELLA GIRLS Twinkle LIVE Constellation Gradation」の話です。
久川颯のソロステージのこととか、ゲストの話とか、書いていきます。
同じコンセプトライブという体でやったcg_ootdとも比較しつつやっていこうかな。
・cg_ootdから続く手札の多さを活かした構成
ファッションやSNSというテーマで開催した9月の「cg_ootd」。そこでアンコール1曲めに飛んできた曲は2日間どちらもユニット曲の全体歌唱。
コンセプトを重視するためのサプライズ起用に会場のボルテージは上がった。
今回は初日一曲目から、度肝を抜かれる選曲に沸いた。
「流れ星キセキ」
今回のテーマは「冬」と「星座」。曲のタイトルからしてありそうなラインではあるがまさかトップで飛んでくるとは。最終ブロック常連みたいな曲なのに。
さらに歌ったメンバーは二ノ宮ゆいさん、安齋由香里さん、生田輝さんというまさに「新世代(new generation)」。
そしてそのまま2曲目、アニメ登場メンバーによる「Shine!!」につなぐというデレアニ勢歓喜の構成。約8ヶ月弱の間を空けてベルーナドームで10thファイナルの延長戦をやってるような気分になった。
本当はコンセプト的に「Star!!」をやりたかったんだろうけどね。バカ野郎がいたせいでね。
「この歌声 届くよう 思いきり ヒカリの向こうの 君のもとへ走れ」
「12時過ぎの魔法 それは この自分の靴で 今進んで行ける勇気でしょ?」
このへんの歌詞が改めて染みてきて2日目には少し涙も出た。10th福岡でやったときからかなりこの曲への愛が深まってる。
ちょうど折り返しといったところの「You're stars shine on me」。これもまたいい。
強いて言うなら、上坂すみれさんがいないことが悔やまれる。
本人不在でのソロ曲の歌唱は前々からケースバイケースだと思っているが、今回はしっかり意味のある起用だったので良いかと。
時間は飛んで本編ラスト。ここでの選曲は「さよならアンドロメダ」。
楽曲総選挙2位なのが未だにわからないんだけど、それでも実際かなり高いレベルでいい曲なんだよな。
やるとは思ってたけど、まさか本編トリとはね。CD表題曲でもないSeasonsの中の1曲がここまで来たのはすごい。
コンセプトライブの軸となる立ち上がりと、折り返し、さらに本編トリに「これだ!」といった曲を起用して、手札の多さを活かすことができるのがこのコンテンツの強みだと思う。
コンセプトライブでは続けていくべき。
・久川颯のポテンシャル
ついに来たこの瞬間。
久川颯というアイドルが1人で大きなステージに立つ時。
Day1.10曲目「Packing Her Favorite」
ootdの「GEMSTONE」初披露のときはイントロで絶叫し咆哮をあげたが、今回イントロでは「来たか〜…!!」といった反応。
7th幕張の初ステージからついに今ソロステージに立つ。
「Packing Her Favorite」は地元徳島から東京に出てくる前夜の話と今の自分からキラキラの未来の自分へ宛てた話の2つの"出発"の歌。
東京への憧れ、最先端の地でもやっていける自信、アイドルになった自分への「すぐに追いついてみせる」という自信。
その自信の中には「失敗しても何度でもやり直す。できる子だから。」という壁に当たることも見越した堅い意志。そして「実は何もビジョンの見えていない未来への不安」も、その未来を見つけてみせるという決意。
サッカー日本代表、本田圭佑や堂安律は「自信を口にすることで自分の力を引き出す」と言っている。自信の表れは強さ。
「はーは結構可愛いし、なーよりスタイルいいし大体のことはできる。」そんな、アイドルとしての絶対的な武器はないが、全てを高い水準に成長させていったときに、誰にも負けないアイドルになれる。それが久川颯。
ここから最強へと成長していく、
久川颯は主人公なんだ。
この曲の前に披露した曲の名前は「未完成の歴史」。
そこから未完成な主人公の登場。
ライブ後に気づいた並びだけど、震えた。
Cメロの歌詞
一生懸命つめこんでみたよ
ワタシが好きな 今のワタシ
あぶなかしい? ちゃんと考えたし!
じゃあ ちゃんと見てて?
始まる前までは、ここで絶対泣くと思ってた。
けど実際は彼女の堂々と今の自分を見せる全力のステージが実現できていること、それを直で見ていることが嬉しくて嬉しくてたまらなくなっていた。
楽しそうな颯を見てこっちまで笑顔になり、持ってきた颯タオルを高く掲げて精一杯応援した。
とてつもなく幸せなソロ曲初披露でした。ありがとう。
Day1、ソロ曲だけでお腹いっぱいになったのにさらなる底しれないポテンシャルを見せつけられることになる。
まずは16曲目「VOY@GER」。
颯オリメンの5ブランド合同曲をまさかのここで拾えた。
【アニメ】アイドルマスターシリーズ コンセプトムービー2021『VOY@GER』【アイドルマスター】 - YouTube
VOY@GERのコンセプトムービーの3分35秒あたりから久川颯は背中合わせでとあるアイドルと歌う。
その相手は押しも押されもせぬアイドルマスターというコンテンツの主人公、天海春香。
天海春香と背中合わせで歌う未完の大器、まさに次世代の主人公すぎる瞬間を僕は初見からこのムービーのベストシーンに選んでいる。
さらに22曲目「Memories」。
ストリングス生演奏による特別アレンジとなる、切ないこの曲をクール属性の中でも屈指の人気キャラ3人と歌う久川颯。
「サマーサイダー」や「O-Ku-Ri-Mo-NoSunday!」といった曲では見れなかった颯のクールな1面。可愛いだけじゃなく、カッコいいもキレイもやれるんだよ、いずれ最強になるできる子だから。
このライブはこの久川颯というアイドルにとって、ポテンシャルの存在証明になる大事なターニングポイントになったと思う。
この先絶対に敵わない天才に出会って絶望することもあるかもしれない。けれど、サマーサイダーのときのような向上心と努力でその崖を這い上がってほしい。
ここまで連れてきてくれてありがとう。ここがまたスタートだぞ!がんばれ颯!!
・パッションは光
颯のソロステージの感動をまだ引きずったまま観た「思い出じゃない今日を」。
2番だったか、場所は曖昧だが武田羅梨沙多胡さんの後ろのライトがものすごく明るくステージを照らしているのがモニターに映った。
曲も暖かい陽射しみたいで、夏の夕方のゆっくりとした時間みたいなそんな印象を受けました。
さらにその次の「DELIGHT」もまた、凄く心が温まるような曲で輝いてた。
アイマスの"黄色"によくあるようなピカピカした感じじゃなく、温かい光。
例えるならば、天海春香のようなまっすぐで柔らかい光を感じた。
今回のライブ、随所でパッションのアイドルから「光」を感じることが多く、例として挙げた2曲のフワッとした優しい光だけでなくギラついた光や、もっと眩しい光もあってそれこそシンデレラガールズにおいて大事な"個性"が詰まっていた。
特に小関麗奈役の長野佑紀さん、あれだけ癖のあるキャラの声で歌ってるのが凄い。
おねシンのパッションパートのところでも聞き分けられるくらい"個"が前に出てて良かった。LEGNEの台詞の最後とか最高に爪痕残してたし、バチバチギラギラに輝いてて、今回一番印象に残ったキャストさんの1人になった。
この属性、かなりユニークな子が多いから、ライブでも埋もれない個性がアピールできれば十分功績だと思う。
その結果今回みたいにあんまり気にしてなかった子に目を惹かれることもある。
だからやめられないんだよなデレライブ参戦。
・ストリングスとバンドの生演奏はレベルの高い合格点をオールウェイズ出してくれる
今回のライブもまた生バンドで聞きたい曲をいくつか拾えた。
しかも今回はストリングス付きで更に壮大なものに。
「You're stars shine on me」のバンドサウンドアレンジは最高だったし、「Memories」のアレンジもすごく切なくて素敵だった。(どうして新田美波おらんの?)
「White again」、冬曲だしやるだろうとは思ったけどこの曲こんないいアレンジしてくれるならやっぱ桃華と紗枝に歌ってほしかったなあ…と。照井春佳、ライブに来てくれ。
「Snow*Love」もそう。こんないいアレンジのときに限って藍子も芳乃もいない。
あとオタクサビで「ふっふー」ってやるな。
オタクライブしか行ってねぇからバラードアレンジに対応した楽しみ方ができねぇんだよ。
Day2.ストリングスの演奏にバンドサウンドが重なりはじめたタイミングでの、「レッド・ソール」。絶対映えると思った曲の採用がまず嬉しかった。そして予想通り通常の3倍位カッコよかった。
そして次の曲。
今回のライブの特殊イントロってストリングスもあって当てにくかったんだけど、それでも一発でわかった。
「…やばい気がする。」
連番者にいった直後、
ただただ君に似合うあのステージ衣装
眩しすぎて本当は好きじゃなかった
22曲目 「君のステージ衣装、本当は…」
叫びとかじゃなくて「よし…!よし…!!!」ってものすごいガッツポーズを繰り返してた。
この下半期何度聞いたかわからん音には特殊イントロだろうが余裕で反応できる。
別に生バンドじゃなくたって良かったし、正直今回やるとも思ってなかった。
それでも聞きたかったのは事実。
Aメロのギターがかっこいい上に切なすぎるし、サビのドラムとピアノは曲への色付けが凄い。
本当に生で聞けてよかった。
あまりの感動でラスサビで涙。
来てよかったです。本当に。
・11年やってきたコンテンツのブランド力、一方久しぶりに見えた陰り
『cg_ootd』で、10thファイナルに引けを取らない可能性に満ちた最高のライブを披露したあとの今回の『コンステ』。
「ここからの可能性」という話とはある意味真逆のこれまで培ってきたブランド力を見せる場となった。
一端のヲタクコンテンツがまさかももクロと広瀬香美を呼べるとはね。
天下のCygames、BANDAINAMCOだわ。金持っとる。広瀬香美に関してはもうコラボでもなんでもなくただ来てくれたってのが凄い。
だって絶対一般人にシンデレラガールズの名前より知れ渡ってるでしょこの二組。
なんで呼べたんだ…。DJ KOOもいたなそういや何年か前に…。
なんか「cg ootd」で感じたものとは違う安心感があった。デカい会社がやってるんだなっていう。
その反面、10thツアー開始あたりから保ってきた「最高のコンテンツ」シンデレラガールズに久しぶりに叩きどころというか、突かれると痛いところができた。
まずは3万円以上するSS席の配置があまりにもピンキリだったこと。
3万円も払ってライブ見に来るやつなんて金持ちの太客なのよ。それを下手したらB席よりも悪い位置取りにするのは可哀想だなと思う。
そもそも座席のランク分けをするならば、メインステージオンリーで花道とかなくしたほうが良かったでしょとは思う。
僕はB席なのでどちらかといえば恩恵を受けたほうだけど、次回からは考え直したほうがいいと思うわ運営は。資金源から今後出資抑えられるのはコンテンツ的に辛かろうからね。
そんでもってこれはあくまで個人的な理由だけど遊佐こずえのCINDERELLA MASTERが本格的に怪しくなってきたこと。
あとに声ついた西園寺琴歌に順番抜かれたことと、こずえにはU149特装版の特典という絶好の場が残されていること。更に同じU149組の佐城雪美も露骨に順番抜かれただけにここは割と望み薄になってきた気がする。
CINDERELLA MASTERか否かってだけで、「ボイスドラマ付き個人にフィーチャーしたCD(形あるもの)の発売」、「公募によるカバー」、「jewelries全体曲、属性曲という2曲の供給」と、かなりスポットの当たり方が違う。
当然担当の供給は多くあってほしいのでCINDERELLA MASTERに来てほしい。
もう少し格差を埋めるような動きを本当は日本コロムビアに求めたいところ。
(つい最近やっとCINDERELLA MASTER組以外にもソロ2曲めが回ってきて少しだけ改善されたとは思う。)
具体的には、CM組以外で構成されるjewelriesではない新たな公募カバーを入れた属性CDシリーズのスタート。であったり、最悪デレステジャケ写流用のボイスドラマのみ新規収録のソロ曲CD。
実現性は度外視するとして、「人気の偏りを気にしてる」って苦しい言い分を貫くならこれくらいはやってくれよ。
ライブと関係はないが、極めつけにはサブスクの質。これに関しては叩こうと思えば山のようにdisを重ねられるので簡単に一言で「やる気がないのが透けて見える」と。
時代遅れだよ、ほんと。
ここ1年半近く、アイドルマスターブランドを引っ張るどころか、シンデレラガールズという全く別のブランド力でASにも負けないくらいにやっていく姿勢を見せていて期待も高いだけにちょっと客目線で考えればわかりそうなところをミスっちゃって信用を失ってるのがもったいない。
シンデレラガールズ、強くあってくれ。
だいぶ長くなったのでこの辺で。
次のライブでまた少しでも信用取り戻してくれると嬉しい。結局このコンテンツに縋らないとやっていけないので。
see ya!