Re:高まることと感情になること

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DOLLCHESTRAの音楽

こんばんは、ザキです。

ラブライブ 蓮ノ空女学院スクールアイドルクラブ」というコンテンツを最近追ってます。

1stライブに参加して前々からやろうと思ってたことを始めようと思いました。

 

DOLLCHESTRA、全曲レビューです。

CDごとに連載系にしたいと思ってます。

 

多分楽曲考察とかやってる人はたくさんいると思うんですけど、僕はこのユニットを1アーティストとして見て推してます。

 

このユニットの出す音楽が本当に好きで、「ラブライブというコンテンツ」のユニット、という枠組みを1度外して、ただのアイドルデュオ「DOLLCHESTRA」として見ても、凄く見どころのある魅力的なアイドルだと考えてます。

 

その理由の1つに楽曲の方向性のブレなさです。

簡単に言うのであれば「僕の好きな音楽をやり続けてくれる。」というところ。

時に葛藤し、複雑な心情の中で迷いもがくような雰囲気の重いものから、自分の信念を確立し、ギアをフルに入れて突っ走るような重厚でどっしりとした想いを叩きつけるものまで、どの曲も「重い」んです。

この重さに惚れてます。

ライブ前の口上、「氷上に舞う群青と紅蓮の炎」ってのは、2人のカラーを表すとともに「群青」は葛藤する静かに燃える炎、「紅蓮」は煌々と燃える信念の熱い炎を表していると解釈しました。

 

 

ジブンダイアリーというタイトルが来たとき、青春の輪郭のイントロを聞いたとき、「こいつらやっちまったか?」と思いました。

前者はどちらかと言うと平和的、日常的な歌詞が想像され、後者はアルバムの表題の夏や青春というワード、イントロの音から爽やかな曲を想像しました。

このユニットの好きな「重さ」が抜けてしまったような気がして、ちょっと狼狽えましたが、いざ聞いてみると、そこにあったのはDOLLCHESTRAの重量感。

 

流石に2度も、いい意味で予想を裏切り、そのたびに好きな方向性のまま居てくれるとは思いませんでした。

今、僕が僕の好きな音楽をやってくれると1番信頼しているユニット、それがDOLLCHESTRAなんです。

 

TATSUNEさんが書く歌詞、作曲の方々、ユニットの2人、さらにキャストの2人、この組み合わせで成り立っている僕の好きなユニットを、スクールアイドルとしての背景にあった出来事等は抜きにして全部楽曲だけで見ていく、キャラクターとか、そういうの無しで声や音、ダンスなど楽曲の良さを語りたいんです。

 

当然その時期のキャラクターの心情や決意を踏まえたほうがより一層ファンとして正しい評価ができると思いますが、それはそれでボーナス加点要素で良いじゃないですか、と。

だって楽曲のクオリティだけでここまでの魅力を持ってんだから。

極端な話、演者さんの1st東京初日のMCに言い返すようになっちゃうけど、背景に何もなくたって、この「重さ」が常に出せるユニットなら僕は推せる。

だからこそ1度、楽曲単体と自分で1vs1で殴り合ってみたい、DOLLCHESTRA、そういう思いでレビューしたいと思います。

 

 

 

 

とりあえず今回はAWOKEだけ。

 

AWOKE/蓮ノ空女学院スクールアイドルクラブ「Dream Believers」収録

作詞:TATSUNE

作曲:Kanata Okajima、Hayato Yamamoto

編曲:Hayato Yamamoto

 


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AWOKEという単語が意味するように、「目覚め」として最適解とも言える、このユニットのoverture。

 

 

Aメロは「焦り」「迷い」「弱い自分」と、停滞する自身の現状を表す歌詞とそこからの脱却を望む続きのフレーズ。

サビで一気に展開し、計算外の答えや衝動的に描く未来といった突発的なゾーン状態を裏付ける「Not to be afraid」=恐れるものはないという歌詞が、このユニットの可能性の幕開けを表す高揚感に非常にマッチしている。

2番以降は時にまたマイナスな感情の歌詞を挟みながらも、そのたびに「このユニットの出会い」がプラスに覆す。感情の起伏が曲の緩急にも直結してアクセントになっている。

 

大事なのは「鎖」。

1番Aメロの終わりの歌詞は「心縛る鎖 忘れて踊りたい」、ラスサビ前には「心縛る鎖 今なら壊せる」。

1番サビで未知数の可能性を見つけながらも、鎖はまだついたまま。

ラスサビでようやく解き放たれる。1番で希望の光を見つけ2番で「あれを手に入れられれば」という希望的観測が募り、ラスサビで成るという構成がまた王道ながらも一曲で「DOLLCHESTRAの始まり」を表すには良い。

 

ステージでのキャストのダンスをキャラの生き写しと考えるならば、天才・夕霧綴理にスケールの小さい体を全身使って喰らいつく村野さやか=野中ここなのダンスが引けを取らない。

タメがすごいですこの人、スローな始動から曲の音に合わせて急加速させる、見てて惹きつけられるダンス。

 

ここからは単に個人の好みの話でもあるが、ストーリー性はしっかりしていながらも、詰め込みすぎ感は正直ある。

3分でこれだけの歌詞をこのテンポで詰めこむと、

「こういうカッコいい路線でやっていきます、DOLLCHESTRAです」

という名刺くらいになってしまう気もする。(熱があるファンならもっと聴きこんで歌詞も見るだろうから、とりあえず初見さんに名刺だけでもって視点にすることもできる。)

 

けどさぁ〜もったいないじゃん。

こんないい曲なんだから名刺だけとは言わず1曲目から沼に引き摺りこんで窒息死させるくらいの勢いでやっても良いじゃないのとは思う。

 

改善案は歌詞減らすってよりかは曲を伸ばすの方が良いのかも。

2番終わりに間奏あっても良かったかもってくらいしか思いつかない、浅いので。うん、ごめん。

 

コレ見て「そうかも?いやホンマか?」と思ったらもっかい聞きましょうAWOKE。

いい曲なんで。

 

こんな感じで、CD1枚ごとにやっていけたらなと考えてます。

もちろんね、メインストーリーの展開とか含めてドルケや蓮ちゃんが好きなので、いろんな視点で楽しめたらいいなと思います。

 

それではまた。

see ya!